パパ、分かってください
それから3時間ほど、みっちりと学問を詰め込まされた。

騎士の試験には筆記テストもある。
一日で、実技と筆記の試験を行う。

過密日程だが、これらをこなせなければ
騎士の任務など務まるはずもないのだ。

ボクは夜ごはんもしっかりと食べて、少し早めに眠りについた。


昼寝までしたのに、妙に早く眠りにつけた。

いつもとは違う、今日は夢も見なかった。
しかし、何度か夜中に目が覚めては、
乱れる呼吸を整えるべく、胸をおさえた。


緊張がボクを襲う。


間違いはしないだろうか?


最善の行動をとれるのだろうか?


最年少騎士となれるのだろうか――?


次から次へと疑問が頭を占領する。
よく眠れたはずだが、寝覚めとしては最悪なものだった。
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