パパ、分かってください
大丈夫、先生もとても褒めてくれたし、
あのパパだって認めてくれているんだ。

ボクのパパは騎士団の大佐をやっている。

自慢の父親、ともいえるが、
ボクは何故かパパをライバル視してもいる。


パパや兄さまには言えないけれど。


兄さまだって17歳で騎士となった。

それまでは神祇官の道に進もうとしていたのに、
いきなり進路を変更した。

神祇官というのは、政治上の権力では、元老院に次ぐ官職である。
主な仕事は政治を仕切ることや、外交などだ。
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