【短編】甘々彼氏はお子様です?!
「美春、俺、別れ話なんか
"いっさい"聞こえないから。」
うわ・・・つい『いっさい』の部分を
強調しちまった。
だってもし本当に別れ話だったらって考えると、
同様も隠しきれなくなっちまう
情けない部分もある。
これが一つ目の美春に隠していること。
大切な人に隠し事するなんて、
"最低な奴"かもしれないけど
美春の理想の人になろうって思って、
努力してきた日々だったけれど、
その俺の努力は、《嘘》と《隠し事》で
つくられた道に変わっていたんだ。
ちゃんと気をつけなきゃな・・・
そう思いながら嘘の道を
まもってきたのかもしれない。