約束


「その人…その十雅って人ね……」
『俺がなんだって?』


「!?」



突然、上から声が聞こえたので、
私も百合もびっくりしてしまった。






知ってる――――


私はこの声を知ってる




この声は―――――――――




「十雅…?」




『ッ!?…お前、晶か?』




声の方に顔を上げると
そこには私のずっと好きだった人の顔があった。




やっぱり、十雅だった―――!!




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