約束




だけど、それ以上に十雅が
来てくれたことが嬉しかった。




もう絶対にないと思い、諦めてた。









いつでもそう――――――



私を助けてくれるのは
やっぱり、アナタ。






気づけば私は十雅の背中に腕をまわし、声をあげて泣いた。




十雅はただ、ただただ
優しく私の頭を撫でて

『大丈夫だ』


たった一言。



それでも、私は心の中の何かが満たされていくような感じがした。
< 26 / 62 >

この作品をシェア

pagetop