約束
そして、私は親の隙を狙ってキャンプの近くにある公園へ行った。
もちろん、十雅も。
十雅は私を止めたけど、
私はそれを聞かなかった。
『おい、晶!!
そろそろ、戻ろうぜ。
母さんが心配すんだろ?』
「え―――…」
そう言って、顔を膨らました私に
『ったく…
あと、もうちょっとだけだぞ??
そんかわり、怒られても俺は知らないから』
怒られても知らない、そう言っても結局は私を庇ってくれる。
それを私はちゃんと知っていた。
だから、私は素直に十雅の言葉に甘えてた。
「ねぇねぇ!!」
『ん?』
「私の将来の夢ね!!
十雅のお嫁さんなんだ!!」
目を輝かせながら私はそう言った。
そんな私にアナタは
『ほんとか??
手のかかりそうなお嫁さんだな』
そう言って笑ってたね。
そして、
『必ずなれよ?俺の嫁に』
「うん!!約束だよッ!!」
あの頃の約束、私はまだ覚えてるよ??