キミの言葉、ボクの声

「リョウ!危ないよ〜?」




部屋を片付けていたキミが見つけたのは、夏に買ったまま忘れていた花火。

「秋にする花火もいーよね?」なんて笑いながら庭に出た。


ボクとキミだけのささやかな花火大会。




「キレーだねぇ‥」




暗い夜空に、華やかな色を象る花火を見つめキミは目を細め呟いた。
少し肌寒い秋の夜風がキミの髪をふわり、と揺らす。


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