キミの言葉、ボクの声


「リョウ…?どうしたの?寒い…?」




ううん、違うよ。
キミの横顔が余りにも綺麗だったから、見とれてただけなんだ。



何で、かな…。

キミはキミなのに。
花火を見つめ、「ヒロくん」の彼女になったキミが。

何だかボクの知らないヒトのように感じるのは…‥。



「綺麗な唯ちゃん」は、ボクの知らない女の人の表情をしてた。


夜空に咲く花火よりも、
綺麗な女の人、でした――。



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