キミの言葉、ボクの声
Last Voice
五年後、咲き誇った桜の日に
「ただいまぁー」
「お帰り、病院どうだった?」
「うん、順調だって。でね?今日エコーで解ったんだぁ、赤ちゃんの性別が」
「マジで?どっちだったの?女の子なら唯に似て可愛くなるし、男の子だったら俺に似て男前になるぞー」
「ヒロの親バカー。あのね、男の子だって」
「そっかぁ〜、名前考えなきゃな!」
「…‥名前はね、もう決めてあるの。どうしてもその名前にしたいの!」
「何て名前?」
あのね、リョウ…!
リョウにしたいんだ、どうしても。
>>end