キミの言葉、ボクの声

真っ赤なランドセルを背負って小学生になったキミ。

友達の話や先生の話を、いつもボクに教えてくれたね。



キミの話は楽しくて、ボクも同じように嬉しくなったり楽しくなったりしたんだ。


キミと遊べる時間は減っていったけど、だけど寂しくなんかなかった。
だっていつも笑ってくれたから。

「リョウ、おはよー」って、朝一番に笑いかけてくれたから…。


「おはよう」ってボクが言うと、キミのポニーテールが揺れて。

そしてボクの胸もトクン、と揺れる。


そんな毎日が楽しかった…。



< 6 / 25 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop