キミの言葉、ボクの声
「リョウ、聞いて?あのね、もうすぐママの誕生日でしょ?」
「うん」
「あたしね、プレゼントにママの絵を描こうと思うの。…‥ダメ、かなぁ?」
「そんなことないよ!素敵だよっ」
優しいキミの心がこもったプレゼント。
嬉しいに決まってる。
「リョウも一緒に描こ?ね?」
「ボクも、いぃの…?」
大好きなママへのプレゼントに、ボクを誘ってくれた事が嬉しかった。
キミのように上手には描けないけれど、素敵な似顔絵の横に書かれた「大好きなママへ。ゆいより」の文字の横にペタンとボクの跡がある。