キミの言葉、ボクの声

「リョウ、聞いて?あのね、もうすぐママの誕生日でしょ?」

「うん」

「あたしね、プレゼントにママの絵を描こうと思うの。…‥ダメ、かなぁ?」

「そんなことないよ!素敵だよっ」




優しいキミの心がこもったプレゼント。
嬉しいに決まってる。




「リョウも一緒に描こ?ね?」

「ボクも、いぃの…?」




大好きなママへのプレゼントに、ボクを誘ってくれた事が嬉しかった。
キミのように上手には描けないけれど、素敵な似顔絵の横に書かれた「大好きなママへ。ゆいより」の文字の横にペタンとボクの跡がある。

< 7 / 25 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop