あの二人の関係こそ世界の七不思議に入ると思うんだ(友人談)


「いいか? ちゃんとつかまったか?」
「うん!」

その後準備を済ませ、外に出ると彩が壁にもたれ掛かって待っていた

先程の事など忘れているようで、けろっとしてい
俺もそれほど本気ではなかったが、それでもこの切り替えの早さは尊敬する

「さて、飛ばすか」
「えっ」
「しょうがないだろ、時間が無いんだから」

俺の家から学校までは自転車で15分程だ

毎朝、彩を後ろに乗せて登校している

「ゆっくり走ってよぉ……」
「時間無いんだからしょうがないっつの。それとも歩いてくか?」
「………意地悪」

現時刻は、8時44分

学校の始業時間は9時なので、靴を履き替えたりする時間を考えると急がなければならない

ちなみに、彩は速いのが苦手らしい

昔になにかトラウマがあるらしい……………ま、それを作ったのは俺なんだけど

「それじゃ、しっかりつかまっとけよ」
「うぅ〜……。浩一の意地悪ぅ〜〜…………」

さて、出発だ
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