斜め後ろの君
出会い

春。




桜が満開に咲き誇った下を歩く。



あの日、ウチはあなたと出会った


今日は入学式☆


ウチは近くの中学校に入学することになった。



「みりあ、おはよー」



「おはよー!やっと入学式やなぁ!!」



親友のモカと朝から大はしゃぎ!!


だからいけなかったのかな…



「みりあ!!危ないで!!」



「だーいじょぶや!落ちひんよ~」



すっかり浮かれたウチは高い棒の上を歩いていた。


運動神経はダメなウチやけど、こんなぐらいどうってことないわぁ♪


と思った矢先…


ツルっと足を滑らして


言うまでもなく落下…

歩いてた人にぶつかってしまった。



「ご、ゴメンナサイっ!!ケガないですか??」



ウチはとにかく謝る。



「だーいじょぶ♪そっちも大丈夫なん??」



「大丈夫です♪ウチはいつものことなんで(笑)」



これがウチらの初めての出会い。



「あはは。君おもろいなぁ♪」



「おもろいかなぁ??あ、じゃあウチ行きますね♪」



「うん」

ウチはモカの所に走っていった。


あなたがウチのことをずっと見ていたとは知らずに…


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