斜め後ろの君
○太輔サイド○



春。


それは新たな別れと出会いの季節。


オレは新たな生活に希望を抱いてこの道を歩く--------



同じ制服を着た中学生をたくさん見た。


今日は入学式。


学校で友達と待ち合わせしているが寝坊しちまった…


それにしても、みんなオレのこと見すぎやわ…


ひそひそ言うても聞こえてるんやって(汗



「ね、あの子めっちゃかっこよくない?」



オレは急ぐ足を更に進めた。


その時だった。



「だーいじょぶや!落ちひんよ~」



朝からデカい声やなーと思って声の主を見る


その時、オレは恋をした。



アイツと同じクラスになれたらええな~



そう思ってたらアイツが上から降ってきた


これがオレとアイツの初めての出会い-----



「ご、ゴメンナサイ!!ケガないですか??」



そう話しかけられて…


何を話したかなんて覚えてない。


アイツが友達の所に行った後もアイツのことしか頭になかった-----

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