斜め後ろの君
もしかしてウチ、嫌われてる…??


太輔クンの顔を覗き込んでみたら、怒っているわけじゃないみたい。


びっくりしてる…??


ウチを見て。


やっぱりどっかで会ったことがあるんだろうか?


記憶をフル回転させる。


朝の出来事を思い出した時、太輔クンの顔が出てきた。


たまらず



「太輔クン、ウチと朝会ったよね??」



言ってしまった。



「え??何。みりあチャンと太輔って顔見知り??」


松田クンがウチらに尋ねる。



「コイツと朝会っただけ。だよな??」



「うん♪」



「朝上から降ってきたヤツがここにいたからびっくりしたし(笑)」



「「上から降ってきたって何??」」



「コイツがいきなり上から降ってきたんだぜ(笑)」



「みりあチャン何してたの(笑)」



「落ちるわけないじゃーんって思って塀の上歩いてたらすべって落ちたの…」



「みりあチャンかわいーい」


松田クンがウチをかわいいって…


お世辞でも嬉しいじゃん////



「羽場、顔赤い(笑)」


太輔クンが言うとみんながウチをはやしたてる。


太輔クンっておもしろいわぁ…


「オレ、みりあチャンのこと気に入った♪」


松田クンが言う。



「ありがとう♪ウチも松田クンとしゃべってると楽しいわ(笑)」



「オレもみりあチャン気に入った~♪」


と亜人クン。


みんな楽しそうなのに太輔クンだけは浮かない顔をしてた。
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