野球部と吹奏楽部―夏の日の思い出―


帰りのバスの中
疲れてほとんどの人は眠っていた


「もしもし
たけ?」


『うん
大会お疲れ』


バスに乗ってすぐたけに電話した
いつもより低く聞こえるたけの声に胸がトクンと鳴った


「結果ね・・・・―――っ」


嗚咽が入る


『ゆっくりでいいぞ』


涙でケータイの画面が濡れる




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