Hands -繋いだ手と手-
繋いだ手と手




軽く何度も握り返してくれたのは…

気のせいだったのかな…




どこで解けたの?


繋いだ手と手






『私のこと…スキ?』


怖かったの…

告白は私から、あなたは“いいよ”と言っただけ


無理してるんじゃないかな…

本当は私なんか、スキじゃないかも…


一度も言われたことなかったから…

“スキ”だって…




「意味わかんねぇ…」



あなたは私をスキじゃない…
もぅ…無理なんだね…




『…ならもういいよ…』


涙がこぼれた…


「っ…」


『終わりだね…』


「…そーだな。」


否定して欲しかったのに、あなたが発した言葉は肯定だった…

自惚れていたんだね…私

それでも、あなたは私をスキでいてくれてるだなんて…期待して。





『別れよう…バイバイ。』





あなたに背を向けて歩くのが
こんなにつらいなんて…


まだ…追いかけてきてくれるのを、待ってる自分がバカみたい…



『…雪だぁ……寒いはずだね…』





寒いのは雪のせい?


雪の降る寒いあの日…






自分の過ちに気づきもせずに




私はあなただけを傷つけたね…
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