∇TAB00〜その先にあるもの〜∇
「いや〜
さすがに元オリンピック選手は
違うなあ.」
「…」
「…って、栞?
静かだとあんたらしく
なくて怖いんだけど?」
「…っあ、
ごめんごめん…」
「まあ、あの人は
昔から栞が
大好きな人だもんね.」
「いや、大好きってか
尊敬っていうか…」
「いやいや、
顔赤くしてる時点で
もう好きだよねニヤリ」
「んーっ?!」
頬を両手で
挟むと
たしかに
ほんの少し
熱を帯びているように
感じた.
「…それにしても
うちの学校に
何か用があったのかね.」
「うん…」