∇TAB00〜その先にあるもの〜∇
「このお店
やめちゃうって聞いたわ.」
「はい.
少しやりたいことがあって.」
「あら、そうなの.
寂しくなるわ…」
「…」
俺は料理屋を
解散し
コーチとしての
指導に
集中することをきめた.
そして理香子さんは
今日
俺の最後のお客様として
いつものように
カウンターに
座っている.
…今日も一段と
美しく感じる.
きっと俺とは10歳ぐらい
差がある
その大人の女の魅力に
俺はどっぷり
つかってしまったわけだ.