∇TAB00〜その先にあるもの〜∇
あぁ、やっぱりきたか.
そう思った.
所詮男と女なんて
こんなもんだ.
…どこか割りきっている
自分はいるが
でも
これからの行為を
嫌だと思ってない
自分もいる.
「啓くん、私
あなたのこと
もう我慢できないかもしれないわ.
…いいかしら?」
「…はい.」
その瞬間
理香子さんは
俺に
むさぼるような
キスの嵐を降らせた.
俺だって
女経験が
少ないわけではない.
自分のキスが
下手だと思ったことはない.
…でもこんなに
気持ちのよいものだと
感じたのは
初めてだった.