∇TAB00〜その先にあるもの〜∇




゙うそでしょ…゙





その女が

私のお母さんであると

分かったとき

私は反射的に

物陰にかくれた.







「それじゃあ、またね.」



「はい、また.」





怪しい会話もなく

二人はわかれ

男は私が来た道とは反対に

歩きだした.







その背中を

いつまでも

見つめている母.








…そうか、

お母さんも

恋がしたいんだな.







いいじゃん.


いままで

私の世話ばっかりだったんだし

解放させて

あげないと!





私は応援しなきゃ.






…それにしても

お母さんの胸元が

少しはだけていたのは

私の気のせいだろうか.



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