∇TAB00〜その先にあるもの〜∇
「あ、わかってると
思うけど
ここ俺んちで
少し休ませてから
帰らせますって
事務の人からお母さんに
連絡いれといてもらったから.」
「ありがとうございます.」
「…あ、ちょっと待ってて.
電話でてくる.」
そういって
コーチは携帯をもって
部屋をでていった.
「…ここが朝倉啓の部屋か.」
なんだか興味深い.
ずっと尊敬していた
人の部屋にいるんだから.
ベッドから降り
部屋の中をうろちょろ
していると
ふいにコーチの声がきこえた.
無意識のうちに
壁に耳をよせる.