∇TAB00〜その先にあるもの〜∇



「あ、すみません.

いまちょっと

用事があって…」




「あら、そうなの?

残念だわ.


…このまえの続きしようかと

思ってたんだけど.」





「あぁ、すみません.

また今度でも

よろしいでしょうか?」






「うん、しょうがないもんね.

じゃあ啓くん、

またね.」





「はい、

理香子さん…」






そういって

むなしくも

電話はきれた.






…また彼女に会いたい.

彼女に触れたい.




そう思う俺の心は

理香子さんを

愛している

証なのだろうか.






…それともただ

今まで経験したことのない

快楽に

溺れているだけなのだろうか.


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