∇TAB00〜その先にあるもの〜∇



「俺は

愛する人にむけて

泳いだ.


栞はなんのため?」





…どうしてだろう.


そこで私は

答えられなくなった.







つまっている私を

見かねて

コーチは

ふっと笑った.







「それがわかったら

一人前だな.」






そういって

私の頭を

くしゃくしゃに

なでる.






「ちょ、コーチ…」




軽く抵抗しながらも

胸が高鳴ったことには

気づいていた.





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