∇TAB00〜その先にあるもの〜∇
゙プチッ゙
私の中のなにかが
切れる音がしたとき
私と啓の間には
那智と雄太が
すでにはいっていた.
「ちょ、二人ともどいてっ!!」
「いや、どいたら
栞さん
なにするかわかんないでしょーっ!?」
「コーチも
落ち着いてくださいよ、
栞にムキになっても
しょうがないですよ.」
「はっ?!
雄太、あんた
こっち側の人間でしょ!?
裏切ったのっ!?」
「いや、裏切るもなにも…」
「まあまあ先輩がた
落ち着いてください.
瑠樹のまえで
そんなみっともないこと
しないでくださいよっ.
ね、啓ちゃんっ♪」