∇TAB00〜その先にあるもの〜∇


「えっ...」



そう驚く俺に

彼女はやさしく

微笑んだ。




「あなたと出会ってからの

時間は本当にみじかいけれど

そんなこと気にしないわ。


私、本気なのよ。


あなたが好き。」







心がゆれた。



愛する人を事故で

なくしてから

もう一生

恋愛なんてしないと

思った。






でも

俺も

彼女と一緒になってみたい。






そう一瞬でも思った俺が

ばかだったのかな。




...なぜいまになって

栞の姿が

思い出されてしまうのか。





< 86 / 88 >

この作品をシェア

pagetop