今宵あなたに愛されて
「最近、ウチのチームが何らかの被害に遭ってる。」
チーム【紅葉】の総長であるこの女(ヒト)は
天野 紅葉(あまの くれは)。
「はい、たぶん裏のチームかと…」
私は人生がつまらなくて家を出ていたときに声をかけられた。
それからは、紅葉の手となり足となり、このチームでNo.2の位置にいた。
「そっか、ならハナシは早い。」
「?」
「私はこれからその悪い奴らを退治してくる。もし、蓮華が来たいなら来てもいいけど…」
紅葉のチームで被害に遭った人の中にとても仲の良かった友人がいた。
きっとそのことで私が行きたいと思ったんだろう。
「どうする?」
私の中で紅葉の存在は絶対だ。
そんなの決まってる。
< 19 / 21 >

この作品をシェア

pagetop