本当の僕を愛して?

「あの…僕の前では普通にしてください。僕…あまり慣れてなくて…だからそんなに固くなくても…」


そう言うと、少年は
くすりと笑うと、


「Si.わかりました。」

と言うと自己紹介した。


「僕はアラン=ユノ=キャルベリーノ。イタリアのお嬢様に仕える執事です。今執事の研修に九条家に来ていて、忍さんに鍛えてもらっています。歳は…今年で…18になります。」


日本語…上手だなぁ…


「僕と同じ年なんですね。
でも何故、九条家に…??」

そもそも何故イタリアから日本に…


「あー…、九条家は優秀な執事が集中しているのです。僕は執事になってまだ2年ですからとても未熟で…さっきの執事の忍さんに基礎から丁寧に学んでいます。」


「そうなんですか。まだ2年しかたってないのにてきぱきしてて…周りの方とも上手くやっていて…僕とは大違いです」


アランは首を傾げる。

< 18 / 24 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop