本当の僕を愛して?
「あの…僕の前では普通にしてください。僕…あまり慣れてなくて…だからそんなに固くなくても…」
そう言うと、少年は
くすりと笑うと、
「Si.わかりました。」
と言うと自己紹介した。
「僕はアラン=ユノ=キャルベリーノ。イタリアのお嬢様に仕える執事です。今執事の研修に九条家に来ていて、忍さんに鍛えてもらっています。歳は…今年で…18になります。」
日本語…上手だなぁ…
「僕と同じ年なんですね。
でも何故、九条家に…??」
そもそも何故イタリアから日本に…
「あー…、九条家は優秀な執事が集中しているのです。僕は執事になってまだ2年ですからとても未熟で…さっきの執事の忍さんに基礎から丁寧に学んでいます。」
「そうなんですか。まだ2年しかたってないのにてきぱきしてて…周りの方とも上手くやっていて…僕とは大違いです」
アランは首を傾げる。