本当の僕を愛して?


「僕と
友人になってくれませんか」



初めて言った。
こんは恥ずかしい言葉。
自分から求めることなんてなかったから…


アランはにっこり笑うと


「Si!!daccordo!」


「へ!?」

イタリア語!?


「勿論です!南波様!!」




恥ずかしさなんて
ほんの一瞬。

この一瞬を乗り越えれば
求めていたものが手に入る。

そんな事を
父から聞いた事がある。


「僕の事はアランと呼んでください。」


「分かりました。では…僕の事は…」


迪流…??
この屋敷にいる以上兄さんの名前の方がいいのは分かる…







でも…







本当にそれで…







本当にそれで…
僕はいいのかな…━━━━


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