おさな恋
寛斗が口を開いた。

「あれは、違うんだ。」

聞きたくない・・・。

あんなに決心したのに。

やっぱり、無理。

けど、自分の気持ちだけは・・・。

「ねぇ、寛斗・・・。寛斗にとって、あたしって何?」

「えっ・・・。」

嫌な女だなあたし・・・。
こんな聞き方して。

だけど、今は・・・。

「寛斗は、幼なじみってだけかもしれないけど・・・。」

今だけは許して・・・。

「あたしにとって寛斗は、幼なじみだけじゃなかったよ。」

自分のことだけになっちゃうこと。
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