いつも突然な君《番外編》
side:瑞希
「やだやだやだ!離してぇ!」
涙を流しながら、先輩の下でもがく私
それを避けながら、ニヤニヤしている先輩
身の危険を感じてから、ずっと抵抗し続けているが、そろそろ体力が無くなってきた
「あれ?抵抗はもういいの?じゃ、始めようか」
私が疲れて抵抗をやめると、先輩が言った
あぁ、もう駄目だ…
仕方がないよね
栗林を信じなかった私がいけないんだ
先輩を目の前に、私の頭の中は栗林のことでいっぱいだった
こんなになって気づくなんて…遅すぎるよ
私は…栗林のことが好きなんだ