いつも突然な君《番外編》

で、また先輩が立とうとすると殴るの繰り返し


先輩は、あっと言う間にボロボロになっていく


それでも、栗林は一言もしゃべらないで、殴り続ける


先輩は、口内を切ったのか、口から血が出ている

顔に痣も出来ている


それでも、止めない栗林


「もう…いいよぉ…栗林」


怖い、栗林が怖い

いつもの栗林に戻って欲しくて、名前を呼ぶ

声が小さくて聞こえていないのか、やめない栗林

やだやだやだ…

こんなの栗林じゃないよ!


私は、殴り続ける栗林に抱きついた


「もう…いいよ。やめてよ…お願い…やめて」


私が抱きつきながら言うと、栗林はやっと動きを止めた

< 31 / 96 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop