いつも突然な君《番外編》

解放された栗林は、しっかりと私と向き合う形で、私の前に立った


「あのね、春野…」

「うん?」


緊張した顔をして、栗林は何かを言おうとしている

でも、なかなか次の言葉が出てこない


…でも、なんとなく…
栗林が何を言いたいのかわかった

だから、私も緊張しながら言葉を待つ


「春野、俺は「お前達!ココは立ち入り禁止だぞ!!」


栗林が決意して紡いだ言葉は、屋上に入ってきた先生の声に、かき消された


あぁ!先生のバカ!!
タイミング悪すぎる!

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