いつも突然な君《番外編》
抱きつかれて、一段と濃くなる栗林の匂い
私の体温も、心拍数も上昇する
私は、こんなにも彼が好きなんだ
そう思うと、笑みがこぼれる
「春野?何、笑ってるの?」
「ん?…今、すごく幸せだなぁ…って思ったら、つい」
私が素直に言うと、栗林は可愛いっと言いながら、腕の力を強めた
あぁ、今すごく幸せだ…
ありがとう
私に、恋を教えてくれて
ありがとう
私に、たくさんの好きをくれて
恥ずかしくて貴方みたいに、いっぱい言葉には出来ないけど…
好きだよ栗林
…大好きっ
そんな意味を込めて、栗林に回した腕に、少しだけ力を加えた