いつも突然な君《番外編》

抱きつかれて、一段と濃くなる栗林の匂い

私の体温も、心拍数も上昇する

私は、こんなにも彼が好きなんだ

そう思うと、笑みがこぼれる


「春野?何、笑ってるの?」

「ん?…今、すごく幸せだなぁ…って思ったら、つい」


私が素直に言うと、栗林は可愛いっと言いながら、腕の力を強めた



あぁ、今すごく幸せだ…


ありがとう
私に、恋を教えてくれて


ありがとう
私に、たくさんの好きをくれて


恥ずかしくて貴方みたいに、いっぱい言葉には出来ないけど…


好きだよ栗林
…大好きっ


そんな意味を込めて、栗林に回した腕に、少しだけ力を加えた

< 43 / 96 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop