いつも突然な君《番外編》

「不細工だぞ?春野ぉ〜」


不機嫌丸出しな顔で、教室に向かう廊下を歩いていると、後ろから能天気な声がした

振り返らなくてもわかる


「…殴るわよ」


拳をぐーにして、振り向くとヤツがいた


「いやん!春野こわーい」


っと、言うコイツは…

栗林隼人(クリバヤシハヤト)
小学3年生から、現在中学2年生まで、ずーっと同じクラスの男子

で、噂を知ってるはずなのに、唯一態度を変えなかった男子だ

毎日のように、こーやって私に話かけてくれる貴重な存在



…本人には言わないけど、感謝してるんだ

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