いつも突然な君《番外編》

「大丈夫?人、多いからね。」

「うん。ごめんね。夢中になってたら流されちゃってさ。気をつけるね」


っと申し訳なさそうに、謝る田中さん

田中さんは、悪くないのに…

俺がもっと気をつけてれば良かったんだよね


「ん」

「ふぇ…?」


俺は、田中さんに手を差し伸べる

…手、取ってくれるかな?
不安になりながら、田中さんの反応を待つ


「また、流されちゃうといけないし…?手を繋ぎませんか?」


これで拒絶されたら、俺かなりカッコ悪いかも…

てか、ショックかも…


「い、いいの?」

「うん」


一回だけ、俺に確認をとると、少し照れながらゆっくり俺の手を握ってくれた

< 58 / 96 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop