いつも突然な君《番外編》

「とりぃ…く…ん…」


トイレから出て待ってくれている鳥居くんに声をかけようとして、声が出なくなる

切なそうな目で鳥居くんは、ある一点を見ている

私はその視線の先を辿る…


「…ぁ…」


鳥居くんの視線の先には…


美羽ちゃんがいた


美羽ちゃんは、私の知らない男の子と楽しそうに会話をしてるみたいだ


誰なんだろ…
彼氏じゃないよね?

美羽ちゃんの彼氏って、鳥居くんの弟だもんね


あ、お兄さんかな?


って、のんきに考えてる場合じゃないよ

どうしよう…
鳥居くんに話かけづらい…
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