いつも突然な君《番外編》

「でも、言わないと何も始まらないし…言わないと次に進めないよ?」


自分のことは、棚上げで偉そうなこと言ってると思うけど…

そんな切ない顔の鳥居くん見たくない

…そう、思うのも自分勝手か…


「…っぅ…ごめんなさい…偉そうなこと言って!今の忘れて!!」


沈黙が嫌になり、素早く謝る

私、馬鹿だ!
本当に自分勝手じゃん!


「…いや…言う通りかも…」


そんな声がして、顔をあげると決意した顔の鳥居くんがいた


「え…?」

「俺、逃げてばっかりだ。ありがとう。背中を押してくれて。俺、行ってくるね」


え?

えぇ?!

今行くの?!

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