天才ハッカーと助手
黒客

来た道を戻っているのに
なぜか長く感じてしまうのは

『じゃあさ、被害者になってくんない?』

尋さんの言った言葉が
頭の中で落ち着きを見せない。


「ねぇ、私が被害者になっても大丈夫なの?」
「当たり前だろ。
相手が俺に勝てるわけないじゃん」

どうしてこんなに余裕なんだろう。
一人焦っている自分がおかしく思える。


「そこまで難しいことじゃないから」


励ましの言葉なのか
けなしの言葉なのか
今の私には判断できそうになかった。

< 5 / 5 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop