手紙
時間と月日
あの日から2年経った。
君と俺をあの日に置いて、無情にも月日は経っていた。
君と俺の中での時間はあの日で止まったまま、何も変わらない。
それでも月日は俺達を待つ事無く先へ、君のいない未来へ進んでいるんだ。
そのせいなのか、日に日にあの日の事を夢に見る。
思い出したくない事までしっかり夢に出る。
そう、あの日電話を掛けて来たのは中学からの腐れ縁の亮介。
"ユウッ、落ち着いて聞けよっ?"
そう前置きを置いた亮介の焦りように、言い知れぬ不安を感じた。