アリスのいた街
廃都
車で廃都、グリーリーブルスを周る。
だけど、今日も人影ひとつさえ見当たらない。
こんな…こんな終わり方かよ。
アリスに救われて、
そんなお礼ひとつさえ返せない。
顔を手で覆い、自嘲気味に笑う。
ユ「爺、つき合わせて悪かった
ユウキも」
ユウキというのは、俺の弟。
五歳。
弟は、暗い町を興味深そうに見つめていた。
そんな、時
キ「お兄ちゃん、アリスがいるよ」
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