アリスのいた街
ア「ここはグリーリブルス。リーナルタは2つも隣の街じゃない!」
ユ「…ぇぇぇぇぇぇえぇぇぇぇぇぇえ!!?」
ア「うわー…、で、なんでここまで来たの?」
ユ「家出」
ア「チビのクセに生意気だぞクソガキ」
ユ「んだとコラぁぁぁぁぁぁぁあ!!」
ア「……よかった、元気出たみたいね」
ユ「…は?」
ア「さっき、アンタ泣いてたじゃない」
俺は目を見開き下を向く。そんな俺をアリスは撫でてくれた。
ユ「な、なんだよ…っ」
ア「もう、泣かなくていいの。
アンタは、幸せになるの」
アリスは、きれいに微笑んでいた。
だんだんと、その顔がぼやけてくる。
ア「まぁーた泣いてる!よし、かえろ!」
ユ「っぐ…ずずっ…うん゛っ!!」
立ち上がり、アリスの横をついていく。
ア「アンタさぁ、今何歳?」
ユ「俺はユウリだ。アンタじゃない。
6歳だけど」
ア「ふーん」
ユ「てかお前本当にアリスなのか?
本と、口調とか全然ちがうぞ?」
ア「…そ、そんなことないですわよおほほほほ!」
横目にアリスを見つめ、小さく笑う。
俺たちは、灯りの見える場所に歩いていった
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