桜、ひらり
センパイはニコッとした。
笑顔が凄く可愛い。
「なんであの…ここにいるんですか?」
「俺?本読みに来たの。教室だとうるさくて静かに読めなくてさ。君は?」
「私は…暇だったから…」
心臓が朝より凄くドキドキしてる。
それより私は気になってることを話した。
「その…センパイさっき、コクられてましたよね?」
「あぁ…。さっきの聞いてたの?」
「聞いてたというか、聞こえちゃって…ごめんなさい!」
「大丈夫だよ。たまたまだろうし。俺が屋上のドアの前で呼び止められてさ。その後は君の聞いてた通りだよ」
このときのセンパイは凄くニコニコしながら話してきて、私の心臓はもうバクバク。