SEVEN WINGS
「ティア?」
聞こえてなくて、無視されても困るから、少し大きめに呼ぶ。
「起きるの遅すぎ、待ちくたびれたんだけど……」
振り返ったと思うと、呆れて、肩を下ろしている様子に、ちょっとムカつく。
「ふーん。待ちくたびれたって今何時?」
ティアは壁に掛けてある時計を指差して答える。
「4時。時計見て」
試合は3時45分からだから……。
「全然経ってないんじゃない?」
「今日18日」
「……3日も寝てたの?」
派手にやられたなぁ。気絶の最長記録を軽々と達成しちゃったよ。
……とか、呑気に思っていながらも、本当は絶句して、固まってしまっている。
聞こえてなくて、無視されても困るから、少し大きめに呼ぶ。
「起きるの遅すぎ、待ちくたびれたんだけど……」
振り返ったと思うと、呆れて、肩を下ろしている様子に、ちょっとムカつく。
「ふーん。待ちくたびれたって今何時?」
ティアは壁に掛けてある時計を指差して答える。
「4時。時計見て」
試合は3時45分からだから……。
「全然経ってないんじゃない?」
「今日18日」
「……3日も寝てたの?」
派手にやられたなぁ。気絶の最長記録を軽々と達成しちゃったよ。
……とか、呑気に思っていながらも、本当は絶句して、固まってしまっている。