SEVEN WINGS

『これが全ての元凶だった』

※…※…※

 部屋で休んでいると、ティアのドアを叩く音がした。
「入るよ?」
「……どうぞ。それで、話って?」
 僕はドアを開けて、ティアを招き入れ、ベッドに座った。
「分かってるよ。話っていうのは……」
 ……えっと。話が長すぎて、また眠くなった。あくびでもしようものなら、ぶっ叩かれて、地獄行きなので、頑張ってあくびを押し殺す。
 まぁ、話は『ルテイン様の部屋の奥にある部屋に入ってみよう』というもの。ほら、たったこれだけですむのに、何十分話してるんだ。時間を無駄にしすぎ。
 『ルテイン様の部屋の奥にある部屋』は立ち入り禁止で、中に人が入るのを誰も見たことがない。もちろん、僕とティアの知ってる範囲でだけど。
 それにばあちゃんも、片付けで今はいないし、帰ってきたとしても、部屋をすぐに出ればバレることはない。侵入する絶好のチャンスということだ。
「どう? 入ってみない?」
「聞かないと、分からないかなぁ? もちろん、面白そうだし入る」
「そういうと思った。じゃあ、早速行こっか」
 ……と、こういう風に僕らの侵入計画が始まった。
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