SEVEN WINGS
僕が黙って、出る準備をしようと立ち上がったとき、ティアが口を開いた。
「ルテイン様、私にも罪があります(私はやめようと言ったけど)あそこに連れて行ったのも、水晶を見つけたのも私です。私も、同罪です」
「そりゃ、そうだけど、壊したのは……」
「そのうえ、私はまだまだ未熟者です。悪魔にも到底敵わないでしょう。逃げることしか出来ないかもしれません。(フォルを盾にすれば少しは……)でも、この村で怯えて待っているくらいなら、自ら命を絶ちます。私は……、フォルと共に村を出ます!」
あぁ。僕の言葉を遮ってまで、良いこと言ってるのに残酷な本音が聞こえる。小声で本音言うのはやめてほしい。隣には聞こえるんだから。
まぁ、ティアのことだからわざと言ってるんだろうけど。
「フム、後悔せぬか?」
「はい」
ばあちゃんは納得してから、僕に向き直った。
「良かったのぉ、フォル。こんなに優しく強い幼馴染みがおって。これでわしも安心じゃ」
その言葉に思わず、目をそらす。
強いのは認めるけど、この人が優しいのなら、世界中の人、全員が優しい人になる。それだけは認めたくない。
「ルテイン様、私にも罪があります(私はやめようと言ったけど)あそこに連れて行ったのも、水晶を見つけたのも私です。私も、同罪です」
「そりゃ、そうだけど、壊したのは……」
「そのうえ、私はまだまだ未熟者です。悪魔にも到底敵わないでしょう。逃げることしか出来ないかもしれません。(フォルを盾にすれば少しは……)でも、この村で怯えて待っているくらいなら、自ら命を絶ちます。私は……、フォルと共に村を出ます!」
あぁ。僕の言葉を遮ってまで、良いこと言ってるのに残酷な本音が聞こえる。小声で本音言うのはやめてほしい。隣には聞こえるんだから。
まぁ、ティアのことだからわざと言ってるんだろうけど。
「フム、後悔せぬか?」
「はい」
ばあちゃんは納得してから、僕に向き直った。
「良かったのぉ、フォル。こんなに優しく強い幼馴染みがおって。これでわしも安心じゃ」
その言葉に思わず、目をそらす。
強いのは認めるけど、この人が優しいのなら、世界中の人、全員が優しい人になる。それだけは認めたくない。