SEVEN WINGS
「これじゃ中に入れないよ。他の入口をさがさないと」
 慌ててそう言うと、ティアは落ち着いて答える。
「門番いないなら呼び出せばいいよ」
そういうと門の端へと行く。
「すみませーん」
 そう声をかける。木の門じゃないんだから聞こえるわけないじゃん。
「はーい。何のご用でしょうか」
僕はびっくりして、しりもちをついてしまう。
「ビラージュ村から来ました。サピエンティア・セスニムとフォルティス・アーラです。入国許可お願いします」
 ティアは驚く様子もなく、淡々と告げる。
「分かりました。今開けまーす」
その返事とともに門が開いた。


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