SEVEN WINGS
「ゴメンね。今、休憩中だったんだよ。」
 そういって、優しそうな好青年が中に入れてくれた。さっき聞こえた声の人だった。
「あ! 君大丈夫? 凄い火傷じゃないか。医者を呼ばないと」
 僕を見て、驚きすぐさま、ばたばたと小屋の中に入っていき、またすぐもどってきた。
「ありがとうございます。あの、一つ聞きたいんですけど、さっきなにがあったんですか?」
 思わず聞いてしまった。
「ん? あぁ、さっきの? 休憩中にも対応できるようにあそこだけ薄くしたんだ。便利だろう?」
「そうですね」
 苦笑しながら答える。外見は変わらないんだから、気付かない人多そうだと思いながら。



< 37 / 96 >

この作品をシェア

pagetop