SEVEN WINGS
「あちゃ〜。起こしちゃったか」
 でも、黒猫は人なつっこくて、木から下りて、足に頬をすりよせてきた。
「か、かわいい!!」
 僕は、しゃがんで猫を抱き抱え、撫でる。
「 にゃあん」
 猫はとても気持ち良さそうにしている。
 そして、その時になってやっと、この猫が普通じゃないことに気付いた。尻尾は二又だし、背中には、羽根が付いてる。
 この子、猫じゃない? でも、他は猫とおなじなので、さほど気にしないで、可愛がっていた。
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