SEVEN WINGS
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 そして、昼過ぎ。昨日遊んだ公園にたどり着いた。ステラはというと、昨日寝ていた木の上でまた寝ている。
「ステラ~! 起きて」
 ステラは、数回まばたきをして、ゆっくり伸びをすると木の下に降りてきた。
「フォル兄、おはようにゃ」
 僕はあきれながらも応えた。
「今は、もう昼過ぎだよ?」
「ステラには昼も夜も関係ないにゃ」
 そんなドヤ顔で、開き直られても……。
「まぁ、いいや。それで、今日本当に僕に付き合ってくれるの?」
「どうせステラは暇だからいいにゃ」
「そっか。じゃあまずこれかぶって? あと、絶対に人前では喋らないって約束して。分かった?」
 ステラは、僕が用意した布で羽としっぽを隠してから、うなずいた。
「分かったにゃ。約束するにゃ」
「じゃあ、行こうか」
 そうして僕らは、公園を出た。


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